Google Analytics 4(GA4)のデータ精度をアップするためには、不要なトラフィックの除外が欠かせません。中でも、IPアドレスによるトラッキング除外は重要です。
ただし、Universal Analytics(UA)とは内部トラフィック除外の設定場所や方法が異なっているため、最初は戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。
先日もお客様からこんなご相談をいただきました。
そこで今回は、2024年最新版のGA4におけるIPアドレス制限方法についてご紹介します。
GA4でのIPアドレス制限について
GA4でのIPアドレス制限は、特定のIPアドレスからのトラフィックをデータ収集から除外する機能です。
主な目的としては下記の3つになります。
- 社内トラフィックの除外
- テスト環境からのアクセスのフィルタリング
- 不正アクセスの防止
なお、GA4では従来のIPアドレス制限とは異なり、フィルタではなくデータストリームの設定で直接IPアドレスを指定します。
IPアドレス制限の設定手順
1. メニューから「管理」を選択
GA4にログインし、画面左のメニューから「管理」を選択します。
2. 「データストリーム」をクリック
管理メニュー「データの収集と修正」の中にある「データストリーム」をクリックします。
3. 対象のデータストリームを選択
IPアドレスの除外設定を行うデータストリームを選択します。
4. 「タグ設定を行う」を選択
「Googleタグ」メニューの中から、「タグ設定を行う」を選択します。
5. 「内部トラフィックの定義」を選択
設定の最下部にある「もっと見る」をクリックし、すべてのメニューが表示された後、真ん中付近にある「内部トラフィックの定義」を選択します。
6. 「作成」ボタンをクリック
画面右上にある「作成」ボタンをクリックします。
7. 除外したいIPアドレスを入力
内部トラフィックルールの設定画面で、除外したいIPアドレスを入力します。
- ルール名
わかりやすい名前をつけます。 - traffic_type
デフォルト値はinternalです。特に指定したい値がなければ、このままで大丈夫です。 - IPアドレス > マッチタイプ
演算子を選択します。 - IPアドレス > 値
IPアドレスまたはアドレス範囲を入力します。
入力するアドレスはIPv4でもIPv6でも可能です。また、正規表現も使用できます。
全ての入力が終わりましたら、右上の「作成」ボタンを押すと設定完了となります。
IPアドレス制限の注意点
- 定期的な見直し
接続元が固定IPアドレスではない場合、IPアドレスは変更される可能性があるため、定期的なチェックが必要です。 - 設定後の動作検証
除外するIPアドレスの追加・変更・削除の後は、必ず実際に動作確認を行います。 - 段階的な適用
大規模な変更の場合、一部のデータストリームから段階的に適用するのがおすすめです。 - VPNやプロキシの影響
業務でVPNやプロキシなどのサービスを使用している場合も、IPアドレスが変更となる可能性があります。
まとめ
今回はGA4でのIPアドレスによるアクセス制限設定についてご紹介しました。
なお、全ての事業拠点のIPアドレスを把握するのが難しい場合や、リモートワークなどによりIPアドレス以外での除外が必要な場合は「Googleアナリティクス オプトアウトアドオン」によるアクセス除外設定がおすすめです。
Googleアナリティクスのちょっとした小ネタですが、皆様のお役に立てれば幸いです。
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