ECサイトを運営していると、商品管理でSKUという言葉が出てきます。
今回の記事では、今更聞けないSKUについて、解説していきます。
またSKUだけでなく、商品を特定するためのコード番号についても触れていきます。
SKUとは?
アパレルECなどを扱っていると、必ずといっていいほど出てくるSKU。
なんの略かというとStock Keeping Unit(ストック・キーピング・ユニット)の頭文字をとってSKUと呼びます。
ひとつひとつの商品を特定するためのコード番号を指す言葉ですが、私が携わっているECサイトでは、サマリーSKUと、ディテールSKUという言葉で運用しています。
サマリーSKU
サマリーSKUは、商品の親番号のようなイメージのものになります。
例えば、23cm、24cm、25cm、26cm、27cmというシューズがあった場合、このシューズ共通の番号としてサマリーSKUがひとつ割り振られます。
ディテールSKU
ディテールSKUは、サマリーSKUで束ねたサイズそれぞれに割り当てられるSKUコードとなります。23cmは「12340001」、24cmは「12340002」といった形で割り振られるものとなります。
カラーはどうするの?
アパレルECの場合、カラーの管理も必要となりますが、同一商品の色違い品に関してはサマリーSKUを分けて管理することで対応したりします。
これは、ショップ内での採番の仕方に依存するので、それぞれのショップの文化に合わせて管理すればいいと思いますが、適当につけるとあとで痛い目を見るので、汎用性のある形で付与するようにしてください。
SKUの簡単なまとめ
例えば、色違いで4種類(赤、黒、白、黄)、サイズで5種類(23cm、24cm、25cm、26cm、27cm)という商品があった場合、サマリーSKUが4種(赤、黒、白、黄)、ディテールSKUが5種(23cm、24cm、25cm、26cm、27cm)となり、合計で20種類のSKUコードで管理することになります。
ECサイト内でのSKU
楽天、Yahoo、Amazonに代表されるECサイトでは、SKUという言葉が違った文字になって管理されているので、注意してください。
Amazonの場合「ASIN(エーシン)」
ASINを日本語で私はエーシンと呼んでいますが、Amazonから正しい読みを聞いたわけではないのでご注意ください。
Amazonの内部で利用されているSKUと同義の言葉は「ASIN」になります。このASINはAmazon独自の用語になりますので、理解するためには「あ、SKUと全く同じ意味で、Amazonで使われてる言葉なんだな」と理解していれば問題ありません。
楽天の場合は「商品管理番号」と「商品番号」
楽天の場合は「商品管理番号」と「商品番号」の2つが、SKUに当たるものになります。
楽天の場合、「商品管理番号」は個別商品のURLとなるため、一度つけると更新できない項目となります。
運用の仕方はそれぞれですが、もっとも簡単に運用するのであれば前出の「サマリーSKU」=「商品管理番号」、「ディテールSKU」=「商品番号」として運用するのがわかりやすいと思います。
ただ、この形にすると同じ商品で「色違い品」を、ひとつの商品ページに表示できなくなるので、注意が必要です。
色違い品をひとつの商品ページに表示するためには、ショップ管理のSKUと楽天内の商品番号を分けて管理する必要が出るので注意してください。
Yahooの場合は「code」と「sub-code」
Yahooは楽天と同じような感覚で「code」「sub-code」という2つの軸で管理されています。
楽天同様「サマリーSKU」=「code」、「ディテールSKU」=「sub-code」として運用するのがわかりやすいと思います。
モールSKUのまとめ
楽天やYahooはサマリーSKUと、ディテールSKUを管理するための項目がそれぞれ用意されているので、理解しやすいと思います。
問題はAmazonです。Amazon内部ではASINという統一の考え方で管理されているのですが、ショップ側で2軸あるSKUをこのASINでは管理できません。
ですので、AISNとは別に「SKU」という項目も用意されています。ただし、このAmazon内のSKUは、1軸しか持っていません。なので、基本的には2軸を無理やり1軸で管理するので理解しにくくなります。
1軸のSKUを無理やり2軸にするために「親バリエーション」「子バリエーション」という物を用いてさらに複雑にしてしまっています。
この辺りが、「Amazonは癖がある」とか「Amazonは難しい」といった運用者のつぶやきに繋がるのだと感じます。
それ以外の商品を特定するコード
ECサイトを運営する上で、SKU以外にも商品を特定するためのコードが存在しています。
JANコード
JANコードはJISの規格で定められてた国内で利用されている商品コードとなります。バーコードに変換されて商品に添付されているので馴染みが深いと思います。
実は、国内で利用されているJANコードは、2種類存在しています。
一般的なJANコード
これは、通常の製品に付与されているJANコードで、型番商品を扱っていれば他の店舗で販売していても共通のJANコードとなります。
インストアJANコード
インストアJANコード(名称があっているかはわかりません)は、製造業者が自社の製品に付与することができるJANコードとなります。
プライベートブランドの商品などの場合、他店で扱っているわけではないので、商品独自のコード番号となります。
EANコード
JANコードと同じようにバーコードとしてパッケージなどに印刷されています。EANコードは日本以外の国で利用されているコード番号と考えると理解しやすいと思います。
ISBNコード
ISBNコードは、本などの出版物に付与されているコード番号となります。
古い書籍(2006年12月31日以前)は、10桁、現在は13桁のコード番号で書籍の裏にバーコードと一緒に記載されています。
最後に
商品を特定するコードで、自分のショップ内での管理に利用されるのがSKUコードとなります。このSKUコードが、モール内ではモール独自のコードに変わったり、世界に出る場合はISBNコードやJANコードといったものに変わっていきます。
ただ、どのコードも、ひとつの商品を特定するために、色々な人が型にはめたものだと認識することで、理解しやすくなると思います。
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