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人的資本経営を「社員データの収集」で終わらせないために

人的資本経営への関心が高まり、社員のスキルや経験を管理する企業が増えています。

社員へアンケートを行い、保有資格や研修履歴を集める。タレントマネジメントシステムを導入し、人材情報を一覧で確認できるようにする。

ここまでは進んだものの、「集めたデータを実際にどう使えばよいのか分からない」という企業も少なくありません。

社員情報を整備しただけでは、組織の動きは変わりません。

人的資本経営で本当に問われるのは、集めた情報をどのように仕事や人材配置、社員の成長へつなげるかです。

人的資本経営は、人を数字で管理することではない

人的資本経営とは、社員を単なる人件費としてではなく、企業の価値を生み出す資本として捉える考え方です。

採用、育成、配置、評価、キャリア支援などを、事業戦略と結びつけて考えます。

たとえば、新しいサービスを立ち上げるのであれば、必要な人材を外部から採用するだけではありません。

社内に関連する経験を持つ社員がいないか。その仕事に興味を持つ社員がいないか。少し学べば担当できそうな人がいないか。

こうした可能性まで含めて考えることが、人的資本を生かすということです。

現在の部署だけを見ても、社員の力は分からない

社員の能力を把握するとき、現在の職種や役職だけを見てしまうことがあります。

しかし、社員が持つ経験は、今の仕事だけで作られたものではありません。

前職での経験、過去に参加したプロジェクト、社内研修、個人的な学習、趣味から身につけた技術など、さまざまな要素があります。

営業職の社員が文章を書くのを得意としていたり、管理部門の社員がデータ分析に詳しかったりすることもあります。

こうした情報が見えていなければ、会社は社員の能力の一部しか活用できません。

一方で、最初からすべてのスキルを細かく評価しようとすると、入力や管理の負担が大きくなります。

まずは、どのような仕事を経験したか、どのような仕事に関心があるか、どの分野で協力できるかといった、案件につながりやすい情報から始める方が現実的です。

データが古くなるのは、使われていないから

社員プロフィールを作っても、数年後には内容が古くなっていることがあります。

理由は単純で、更新するメリットが社員に伝わっていないからです。

年に一度、会社から更新を求められるだけでは、どうしても形式的な入力になります。社員が新しい経験を積んでも、それを登録するきっかけがありません。

プロフィール情報が実際の仕事につながれば、状況は変わります。

新しい経験や得意分野を登録したことで、興味のあるプロジェクトの案内が届く。案件担当者から声をかけられる。別部署の仕事に参加できる。

こうした経験があれば、社員にとってプロフィール更新は、自分のキャリアを広げる行動になります。

人材情報だけでなく、仕事の情報も必要

社員のスキルを可視化しても、社内の案件が見えなければ、人は動きません。

人的資本を生かすためには、「誰が何をできるか」と同時に、「社内のどこで何が必要とされているか」を見えるようにする必要があります。

ある部署で人手が足りない。新規プロジェクトに専門知識を持つ人が必要。短期間だけ資料作成を支援してほしい。

こうした案件情報を社内へ公開すれば、別部署の社員が手を挙げられるようになります。

人材情報と案件情報が出会って初めて、社員データは実際の価値を持ちます。

実際の仕事が、最も効果的な育成になることもある

人材育成というと、研修やeラーニングを思い浮かべるかもしれません。

もちろん、知識を学ぶ機会は必要です。

ただ、学んだ内容を実際に使う場がなければ、スキルとして定着しにくいこともあります。

他部署のプロジェクトへ参加し、実務の中で経験を積むことは、効果的な育成方法の一つです。

マーケティングに興味のある社員が、商品の販売企画に参加する。将来管理職を目指す社員が、部署横断プロジェクトの進行を担当する。

会社は実務を通じて社員の適性を確認でき、社員は新しいキャリアの可能性を試せます。

研修と実際の案件をつなげることで、育成が事業の成果にも結びつきやすくなります。

社内で挑戦できることが、人材定着にもつながる

社員が転職を考える理由は、給与や待遇だけではありません。

「今の仕事を続けても成長できない」「社内にやりたい仕事がない」「自分の経験が生かされていない」と感じることも大きな要因になります。

社内の案件を知り、自分の意思で新しい仕事へ挑戦できれば、会社の中で別のキャリアを見つけられるかもしれません。

会社が一方的に異動先を決めるのではなく、社員自身も仕事を選べる環境を作る。

それは、優秀な人材に長く活躍してもらううえでも重要です。

社員データを「保管する情報」から「仕事を動かす力」へ

人的資本経営では、社員のスキルや経験を集めるだけでなく、それを実際の仕事や成長機会へつなげることが重要です。

PARKは、社内外に埋もれている人・スキル・情報を可視化し、企業内で発生する案件とマッチングするためのプラットフォームです。

社員のプロフィール情報を管理するだけではなく、社内案件を公開し、関係する社員へ通知。応募やスカウトを通じて、実際のプロジェクト参加へつなげます。

社員にとっては、自分の経験や関心を新しい仕事で生かす機会になります。企業にとっては、社内人材の把握、人材育成、部署間連携、採用や外注の見直しにつながります。

また、実際のプロジェクトへ参加した経験を次の人材活用に生かすことで、社員情報が更新され、次の案件へつながる循環も作れます。

人的資本経営を開示やデータ管理だけで終わらせず、社員が実際に動き、事業の成果へつながる仕組みに変えていく。それを支援するのがPARKです。

社員情報を集めるだけでなく、その力を実際の仕事へつなげる仕組みを作ってみませんか。

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ABOUT ME
伊藤 佳名子
プレスマンNOCODO事業部マーケター。
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