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「NoCode Summit 2020A/W」発表内容まとめ記事②

2020年12月5日に国内最大規模のNoCoderコミュニティを運営する一般社団法人NoCoders Japan協会、および株式会社ガイアックス、Creww株式会社、Studio ENTREの4社が主催となり、「NoCodeサミット 2020A/W」が初開催されました。最新のノーコード技術の共有や活用事例などが紹介されました。

※本記事では、簡単ではありますが、各登壇者様の発表要旨を記載させていただきます。
長時間に渡るサミットのため、発表内容は4回に分けて公開させていただき、今回はその2記事目となります。
ご参加された方も、ご参加できなかった方も、参考になれば幸いです。

※詳細な登壇者情報はこちらからご確認ください https://www.summit.no-coders-japan.org/

<NoCodeアンバサダートーク>


アンバサダートークではBubble Japan Community代表 大道 峻氏、AdaloCamp Co-Founder しゅんすけ氏、Glide Creators Commnuity代表 塩島 諒輔氏の3名に海外で主要なNoCodeツールであるBubble,Adalo,Glideについて、それぞれの特徴比較や紹介事例をお話いただきました。

以下それぞれのツールの比較した際の表:

<国内開発事例>

<Bubble>
某横スクロールゲームのクローン:https://mariosannmeshi.bubbleapps.io/
人気ゲーム、スーパーマ○オをBubbleで再現している。内容的にもかなり本物近いレベルで開発を行っている。

某ECサイトのクローンサイト:https://amazin.bubbleapps.io/
世界最大のECサイトAmaz○nのクロンサイトをBubbleで開発している。ログイン機能や商品登録、決済機能などのデータベースの処理などが発生するようなシステムをノーコードで開発している。

要点

  • 他のノーコードツールと比較しても自由度が高く様々なアプリケーションを開発することができる。
  • フロントエンド、バックエンド、データベースなどそれぞれ自由度が高いためにプログラミング的な知識はある程度必要で学習コストは高くなる。
  • コードを書いて開発するような勉強と比べると格段と学習コストは低くなる



<Adalo>
Adaloが公式で出しているアプリケーション:https://www.adalo.com/made-in-adalo
Adaloが公式で紹介しているアプリケーション集、どれにおいてもデザイン性が高く、物によっては実際にアプリをインストールして使用することが可能

NocodeCampというオンラインサロンのコンテストで1位を獲得したアプリ(note記事):https://note.com/yukari_dekakeru/n/nd2f0a5d1c781
お出かけを企画するユーザーと一緒にお出かけをしたいユーザーのマッチングサービス。

要点

  • Adaloの強みとしてデザイン性の高く、学習コストは低くてもネイティブアプリが簡単に作成出来るところがあげられる。実際に公式でも「スライドを作成するのと同じくらい簡単にネイティブアプリが作成できるツール」としてうち出している。
  • フロントエンドの自由度は低めで、バックエンドの処理なども限定される部分がある。しかしアプリの機能としてテンプレートとして使用できるものが増えていたり、アップデートされていることから今後も期待できるツール。



<Glide>
SchooMy HOME:https://database-schoomy.glideapp.io/
自分のマイページマイページを持ち、仕事を依頼したり、表示されている仕事に対してやりとりをすることができるギグエコノミー向けのアプリケーション。自分でカスタマイズを行い簡単にプラットフォーム方のアプリケーションを作ることができる。

TAKEOUT yamanashi:https://schoomy.com/app-takeout/
山梨のテイクアウト情報を紹介するアプリ。山梨県内の小学生•中学生•高校生がチームを作りオンライン上で全て開発を行った。

要点

  • ノーコードツールの中でも開発難易度が低く、ITリテラシーが低くとも開発が行える。
  • 表に打ち込まれたデータを見える化することを得意としたツールで、エクセルなどの表計算ツールを扱えればGlideを利用して開発することができる。例えば住所などの情報があればそれを表に打ち込み、マップで表示することができる。
  • 最近ではコロナの影響もあり、テイクアウトできるお店の情報を各地域で表示されるようなアプリなどが作成されている。



<Bubble Japan Community>
Bubbleのノウハウ、学習コンテンツ一覧をまとめたコミュニティサイトの運営
公式ドキュメントの日本語訳の掲載
フォーラムの日本語チャネルの整備
クローンサイトなど学習テンプレートの開発
国内サービスに対応したプラグインの開発
スタートアップ向けのMVP開発支援
個人、法人向けのBubbleの研修サービスの提供

Bubble Japan Communityhttps://japan-community.bubbleapps.io/

<Adalo Camp>
日本語での情報収集、ユーザに発信
豊富なテンプレートが扱える
Adaloについてわからないことなどがあった場合、オンラインなどで質問をすることができる
LINEの公式アカウントを開設しており、情報の発信から質問受付まで行っている

Adalo Camp:https://adalocamp.com/

<Glide Creators Commnuity>
Gliedeに関する質問受付
定期的に勉強会を行っている
動画教材を無料で利用することができる

Glide Creators Commnuityhttps://gcc-entrance.glideapp.io/

<企業講演:一般社団法人ifLinkオープンコミュニティ>


「IF-THENで作るIoTソリューションifLinkの紹介とコミュニティ活動」

ifLinkオープンコミュニティ理事、ifLinkディレクターの吉本 武弘氏からはifLinkの説明とコミュニティでの活動などから生まれたソリューションについてご説明していただきました。

要点

  • fLinkとは(IF(もし、なら〜) → THEN(アクション)を組み合わせてIotサービスを作る)仕組みのことを指す
  • スマートフォンとIotデバイスがあればアイディア次第で様々な機能を実現することができる。例:「ぬいぐるみ(Iotデバイス)とスマートフォンを使用して、IF(子供が親(スマホ)から離れたら〜)→ THEN(ぬいぐるみが「お母さんから離れているよ」と喋る)」
  • 上記の例のようなアイディアなどは、「レシピ」という概念で実際に使用できるサービスとして追加されていく。youtube公式動画:
  • IF-THENカード(カードを組み合わせてスマホで写すだけでレシピの設定が可能でサミットでは究極のノーコードとして紹介された):
  • ifLinkのターゲット層はNocode/LowCodeのITリテラシーが低い層をターゲットにしたプロダクトよりも、ITリテラシーが低いユーザーを対象にしているため誰でも簡単に利用しやすい。そして誰でも利用できることにより、生まれるソリューションの数は計り知れない。
  • 活動の輪が広く、大企業からベンチャーまでコミュニティの輪は100社を超えifLinkを通じて様々な企業同士がサービスの共創を行い、モジュール製品を持つ企業などはifLinkを通して製品を使用してもらうことにより販路の拡大にも貢献している。
  • 直近では様々な企業や団体と連携して、新型コロナ感染症対策チームに参加「個人の近接人数を可視化してリスクを判定するアプリ」、「室内のCo2濃度を完治して換気を行うアプリ」など様々なシステムを開発しており、実際に店舗などで利用され、マスメディアや政府から注目を得ている。

一般社団法人ifLinkオープンコミュニティhttps://iflink.jp/


今回の記事ではここまでします。以下のURLにこれまでのサミットのURLを載せておきます!

引き続き③もお楽しみに!

「NoCode Summit 2020A/W」発表内容まとめ記事①はこちら 

ABOUT ME
梅木政寛
新卒採用で2021年からエンジニアとしてキャリアスタート。現在はインターン生としてBizDevチームで事業開拓を行っております。将来的にはエンジニアとしてもBizDevのメンバーとしても幅広く活躍したいです。趣味は音楽と格闘技です。