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日本最大級「NoCodeサミット 2020A/W」発表内容まとめ記事④

2020年12月5日に国内最大規模のNoCoderコミュニティを運営する一般社団法人NoCoders Japan協会、および株式会社ガイアックス、Creww株式会社、Studio ENTREの4社が主催となり「NoCodeサミット 2020A/W」が初開催されました。約250名がオンライン参加する中、最新のノーコード技術の共有や活用事例などが紹介されイベントは大盛況に終わりました。

当社株式会社プレスマンは、本イベントの協力企業として後援させていただきました。 本記事では、各登壇者様の発表要旨を掲載させていただきます。

長時間に渡るサミットのため、発表内容は4回に分けて公開させていただき、今回は4記事目になります。

この記事では、以下の講演について説明しています。
<ライトニングテーマ〜有志の方々によるトーク〜>
①松鵜達哉氏:「エンジニアから見たNoCodeの有効な使い方」

②App Auto 代表 あぽと氏:「Bubble開発案件の事例紹介 〜不動産のオンライン内見アプリ〜」

③K.S.ロジャース株式会社 代表取締役CTO 民輪一博氏:「実際の新規事業の実務にて各NoCodeサービスを利用して感じたこと」

④株式会社QED 取締役 阿部紘凡氏:「開発の外注見積を依頼したら高額だった。そこでノーコードで自分で開発してみたら、ノーコストで、かつ開発期間を10分の1にできたスタートアップの話を今日はする。」

⑤NoCode Walker 運営エンジニア Ryu氏:「料理店のオーダーシステムにおけるbubbleの活用事例」

<企業プレゼン>
①株式会社For A-career マーケティング•新規事業開発責任者 吉田敬悟氏
「日本で初めてノーコードアプリを買収した企業が見たノーコードの未来

②株式会社ディー • エヌ • エー 渉外統括本部 Coopel営業責任者 綱島将人氏
「【事例多数ご紹介】プログラミング不要!月額5400円のクラウド型RPA「Coopel」で業務を徹底自動化」

ご参加いただいた方も、ご参加できなかった方も、参考になれば幸いです。
※詳細な登壇者情報はこちらからご確認ください
https://www.summit.no-coders-japan.org/


<ライトニングトーク 〜有志の方々によるトーク〜>
ライトニングトークでは、有志の方々の5名様にお話しをいただきました。それぞれの項目と要点について紹介させていただきます

松鵜達哉(まつう、エンジニア)氏:「エンジニアから見たNoCodeの有効な使い方」

要点

  • APIとは他のサービスと他のサービスをつなげ、利用できるようにする概念であり、BubbleとAWS Lambdaをつなげることにより、開発の幅が広がる。また、Bubbleはデータベースの中身を外部でいじることが可能なため開発の幅を広げることが可能。
  • Bubble × AWS Lambda × API Gatewayの組み合わせ、BubbleのAPIコネクタからAPI Gatewayに接続し、API Gatewayから受け取ったデータをAWS Lambdaに流し、AWS Lambdaで受け取ったデータをスクリプト実行、計算したテータを、API Gatewayを中継してBubbleに返す。
  • AWS Lambdaではゴリゴリにコードを書くのが前提なので、開発方法としてはエンジニア向き。



App Auto 代表 あぽと(金 俊太郎)氏:「Bubble開発案件の事例紹介 〜不動産のオンライン内見アプリ〜」

要点

  • Bubbleで実際に不動産のオンライン内見アプリを制作した。1ヶ月で要件定義から納期まで終えた。機能としては「物件の検索機能」、「物件の詳細ページ」、「物件の一覧ページ」、「物件の中をストリートビューで見学する機能」、「物件の外をストリートビューで見る機能機能」、「内見をしながらオペレータと通話をすることができる機能」と多機能な仕様となっている。



K.S.ロジャース株式会社 代表取締役CTO 民輪一博氏:「実際の新規事業の実務にて各NoCodeサービスを利用して感じたこと」

  • NoCodeを利用するにあたり、べータ版開発などの工数を省きたいタスクを、効率的に行いたいといった背景からNoCodeツールを使用するといった経緯があった。



株式会社QED 取締役 阿部紘凡氏:「開発の外注見積を依頼したら高額だった。そこでノーコードで自分で開発してみたら、ノーコストで、かつ開発期間を10分の1にできたスタートアップの話を今日はする。」

要点

  • 外注時は見積もりが350万、期間が3ヶ月だったのに対して、ノーコード開発を行ったことによりコストを押さえ、期間を10日で抑えることが可能になった。
  • サービス改善に大きな効果があり、外注の場合期間が3人日必要だったのに対して、ノーコードを使用したことにより2~3時間で対応することが可能になった。



NoCode Walker 運営エンジニア Ryu氏:「料理店のオーダーシステムにおけるbubbleの活用事例」

要点

  • オーダーシステムを開発するにあたって、「厨房と店員の連携ミスが相次いだ」ためBubbleでシステム開発を行った。開発期間は2週間で、ローンチまで行った。
  • 機能としては、「チャット機能」「商品の注文や削除などを行い、厨房側にオーダを送信する機能」「ToDoリストのように提供した注文にチェックをつける機能」「注文の履歴機能」「注文内容の詳細を表示、記入する機能(ご飯大盛りなど)」「合計金額から決済する機能と団体のお客様に対して個別で決済を行う機能」などオーダに関して必要な処理をBubbleで開発した。



<企業プレゼン>
株式会社For A-career マーケティング•新規事業開発責任者 吉田敬悟氏
「日本で初めてノーコードアプリを買収した企業が見たノーコードの未来」

要点

  • Adaloで「SPOTTO」という就活アプリを買収し話題となった。「SPOTTO」はWEB説明会のプラットフォームである。
  • ノーコード、は営業会社•営業人材こそ手にするべき技術である(営業会社視点)。
  • 背景として「新型コロナ感染症で急速に変化した、市場ニーズに即時対応したかった。」といった経緯があり、就活生が企業の御説明会に行くことができない状況を打開したかった。また、「過去の大失敗を繰り返したくなかった」とも発言され、新規事業での失敗経験(開発期間やコスト)を踏まえノーコードの買収に至った。
  • 「開発や新規事業の際に一番難点だと感じるのはコミュニケーションコスト」であると明言され、新規事業を行うにあたって、「ヒヤリング担当」、「顧客」、「開発担当者」のうち、ヒヤリング担当が顧客からニーズを聞き、開発担当者につたえる。また開発担当の内容をヒヤリング担当が顧客に伝える際に、コミュニケーションのミスが生じてしまう可能性が高いことを指摘。
  • ノーコードツールを用いてヒアリング担当と顧客が、ベータ版などのビジュアルがある状態でコミュニケーションをとることにより、コミュニケーションコストの課題を解消することが可能。

ノーコードで、短期&ローコストで開発を請負い新規事業の支援を行うサービス
NoCode Dash:https://nocodedash.jp/

No CodeJapanが開発した、「完全日本語対応のノーコード開発プラットフォーム」
Click:https://lp.click.gmbh/?fbclid=IwAR3epGzNbedVTcWE8yRBUjC1Ngm5RTwZ6knsrJmU77Pdh3v-R6V3r_Tb-ks

For A-career HP:f-a-c.co.jp



株式会社ディー • エヌ • エー 渉外統括本部 Coopel営業責任者 綱島将人氏
「【事例多数ご紹介】プログラミング不要!月額5400円のクラウド型RPA「Coopel」で業務を徹底自動化」

要点

Coopelの特徴は大きく3点で分けられる。以下画像↓

  • メルカリなどでも導入され1ヶ月半で70以上の作業を自動化するなどの実績を得ている。
  • 自動化されている作業の例としては、リマインドを自動化しある条件を満たしたユーザーに対して自動でメールを送信する。
  • また経理部などでは、PDF形式の電子請求書をダウンロードし所定のファイルサーバーへ格納する作業を自動化するなどが可能となる。
  • 基本的には毎日の定常業務を自動化することが可能。

Coopel リンク:https://coopel.ai/

株式会社ディー • エヌ • エー HP:https://dena.com/jp/



<クロージングトーク>
クロージングトークでは株式会社ガイアックス 佐々木 喜徳氏、Creww株式会社 永野 祐輔氏、Studio ENTRE株式会社 中村 ひろき氏の3名にNoCodeツールと新規事業創出の活用方法などについてお話いただきました。

会場の雰囲気や内容などがわかりやすくまとめてありますので、クロージングトークについてはこちらの記事を参考ください。
記事URL:https://note.com/crewwstudio/n/n924115b15797

<まとめ>

これまでサミットの記事を書かせていただきましたが、ノーコードツールというものはそれぞれに特化した使い方があり、「開発にあたって予めコンセプトや方向性(できれば主要な仕様)が決まっていると、ノーコードツールの選択がしやすいという印象を受けました」
そしてどのツールでも「開発コストが低い」「開発期間が短縮できる」「ITリテラシーが低くても開発が可能(ツールにもよる)」この3点が共通しており、ノーコードの本質なのだと感じました。


サミットに参加してくださった方々、ご協力いただいた方々や企業様、そして最後まで記事を読んでくださった方々、ありがとうございました。これにて「NoCodeサミット 2020A/W」の記事を終了させていただきます。

NoCoders Japan協会のHPはこちらから

日本最大級「NoCodeサミット 2020A/W」発表内容まとめ記事
まとめ記事①

まとめ記事②


まとめ記事③

ABOUT ME
梅木政寛
新卒採用で2021年からエンジニアとしてキャリアスタート。現在はインターン生としてBizDevチームで事業開拓を行っております。将来的にはエンジニアとしてもBizDevのメンバーとしても幅広く活躍したいです。趣味は音楽と格闘技です。